今回は霜降り明星のネタについて考えてみようと思います。
霜降り明星は2013年に結成した、吉本興業所属の向かって右の(小栗旬さん似)のツッコミ粗品さんと向かって左のボケせいやさんの二人組です。
2018年のM1グランプリで若くして優勝し、せいやさんが自ら言い出したこともあり、お笑い第七世代代表の芸人となりましたね。また、粗品さんはR1ぐらんぷりでも優勝したことにより、お笑いの才能が確たるものだというのを見せつけました。
そんな2人の漫才ネタですが、その構成は、
から構成されています。
M1優勝ネタや、他のネタを見ていてもせいやさんのボケは複雑で、単純なボケ要素を2つ3つ掛け合わせたボケを行っています。また、そこで動きや表情、リズムを使っており、それを粗品さんが一発でツッコむため、面白さが強くなっています。
せいやさんの複雑なボケとしては、
ドラマ、アニメ、音楽からボケ要素を引っ張ってきてモノマネし、そこに時間、空間、常識をズラしたボケを入れてきますね。そして粗品さんがツッコむ。
例えば、アンパンマンや武田鉄矢さんをモノマネしたままボケるといったことを行っています。
また、既存の言葉とシチュエーションに合った言葉を合わせた造語のボケやツッコミ、謎かけ要素、動きに合わせたナレーションツッコミなど、お笑い技術をネタの中にふんだんに取り入れたネタを行っています。
最終的には、複雑なボケとリズムある動きを付け足すことにより、わかりやすくカラフルなボケに仕上げています。
それから、粗品さんを「スプーンに写った小栗旬」と言って会場を温めるのも、本ネタに入る前のつかみやアクセントとして上手く機能していますね。
読んで頂きありがとうございました。
他の芸人など、お笑いについて総合的に分析したもの↓