こんにちは。
今日はお笑い芸人の立場を5フォース分析してみようと思います。
経営学の勉強をしたことのある方にはお馴染みのものだと思いますが、初耳の方には少し複雑な説明かもしれません。
5フォース分析とは、ビジネス戦略で有名なマイケル・ポーター教授が考えた、企業の競争力分析の方法です。これをお笑い芸人の立場に当てはめて考えてみます。
まず、5フォース分析のざっくりとした説明ですが、比較する対象を以下の図のように5つの要素に分けて考えるものです。図とその文字を見て貰えばなんとなくわかると思います。5つ(4つ)の競争要因を見て比べるというものです。
この時、真ん中の枠に企業や業界(ここではお笑い芸人)を当てはめ、他4つの要因との関係性で、真ん中のお笑い芸人の立場が、どうであるかを比較していきます。
まずは、お笑い業界を当てはめてみます。
まず、一番上の新規参入の要素ですが、お笑い芸人の新規参入は比較的簡単で、次から次へと新しい芸人が入ってきます。
次に右の買い手ですが、これはお笑い芸人にギャラを払うテレビ局や、客として見ている我々一般人が当てはまるでしょう。この要素では、人気商売であり、視聴率等が人気度合いを表すものになってきます。
次に下の代替品ですが、これは、お笑いを見る人がお笑い芸人じゃなければ何を見るのかになってきます。ここでは、YouTuberやミュージシャン、その他のエンターテイメントが挙げられ、お笑い芸人はそういった人々と競っていると考えていいでしょう。
最後に左の供給業者ですが、これは、芸人は事務所に入っているので、事務所との力関係がここに当てはまると言っていいでしょう。力のある芸人ならば、例えばギャラの比率が高くなるといったことが起こるでしょう。
以上、ざっとお笑い芸人の立場を競争戦略で有名な5フォース分析のやり方に則って見てみました。
次に、この5フォース分析を一人の芸人に当てはめて考えてみようと思います。
ここでは、松本人志さんを当てはめてみます。
上記の図を一見してみると、やはり、松本さんは強いということがわかりますね。
全般的に見ていくと、代替の脅威も、松本さん以外にあの個性の人はいないというのを考えれば、代替の脅威はないと考えられます。供給を考えても、吉本興業との関係で、松本さんの方が力が強いのが明らかです。買い手は、人気商売なので、そのまま人気、視聴率がものを言うでしょう。
ここで一つ気になるのは、新規参入業者のところです。
今現在は唯一無二で安泰とも言える存在かもしれませんが、お笑いキングの座を狙っている中堅芸人がもっと力をつけて来ると、松本人志さんの地位も危なくなってくるかもしれません。
このように、個人の芸人の例としては松本人志さんを挙げてみましたが、他の芸人の人を当てはめて考えるのも面白いと思います。
以上、お笑い5フォース分析でした。
読んで頂きありがとうごさいました。