この本も大いに参考になった本である。
中身の特徴は、科学的な見地から「笑い」を分析したもので、前出のサンキュータツオ氏のようなネタ分析ではなく、「笑い」そのものに焦点を当てている。
科学者ということであって、笑いに関する医学論文にまず当たったようだが、あまり論文がないらしく、であればとこの著者が書かれたようだ。
著者は『記憶の連合理論』を用いており、今後、笑いの研究が進むにつれ事実が明かされていくのだろう。
科学的な見地での著者の見方は、今までのお笑いの通説を統合するような見方もあり、真実に近づいている雰囲気がある。
また、笑えない状況との比較が「笑える」状態を明らかにしており、はっとさせられた。
今後、この著者の言うような、「笑いの方程式」が明かされれば、AIによる「お笑いロボット」のようなものができそうである。
読んで頂きありがとうございました。