お笑いの分析・考察(by やましたゆうと)

お笑いの技術考。事務所無所属。お問合わせ:yamashitayuto.octopus@gmail.com

【お笑い】『科学で読み解く笑いの方程式』上下巻 小林亮 著の書評

科学で読み解く笑いの方程式[上巻]

科学で読み解く笑いの方程式[下巻]

 この本も大いに参考になった本である。

 中身の特徴は、科学的な見地から「笑い」を分析したもので、前出のサンキュータツオ氏のようなネタ分析ではなく、「笑い」そのものに焦点を当てている。

 科学者ということであって、笑いに関する医学論文にまず当たったようだが、あまり論文がないらしく、であればとこの著者が書かれたようだ。

 著者は『記憶の連合理論』を用いており、今後、笑いの研究が進むにつれ事実が明かされていくのだろう。

 科学的な見地での著者の見方は、今までのお笑いの通説を統合するような見方もあり、真実に近づいている雰囲気がある。

 また、笑えない状況との比較が「笑える」状態を明らかにしており、はっとさせられた。

 今後、この著者の言うような、「笑いの方程式」が明かされれば、AIによる「お笑いロボット」のようなものができそうである。

 

読んで頂きありがとうございました。