この本は、「アメトーーク」や「ロンドンハーツ」、「テレビ千鳥」のプロデューサーであるテレビ朝日プロデューサーの加地氏が書いた本である。
本書の内容はバラエティの制作についてであるが、全体の印象としては、お笑い論というより仕事論といった印象で、加地さんのバラエティ番組制作に関する頭の中が見られる。
バカなことに対する真面目さや、人間関係での方法など、普通の会社員にも仕事に応用できそうな部分も多い。単発で面白いものを作れるだけでスゴいが、「アメトーーク」や「ロンドンハーツ」と長い期間面白いものを作り続けるとは、並大抵のことではなく、そこに加地さんの凄さがあると言える。
また、スベるものや面白くないものでも素材として使えるというのは強みであり、加地さんの経験からの工夫と結果だろう。
見出しにある「勝ち続けるために負けておく」や「文句や悪口にこそヒントがある」というところには一見ネガティブに思える部分に勝機を見出しており、それでいて「「イヤな気持ち」は排除する」というあたりに、バランスの良さと成功哲学が伺える。
「アメトーーク」や「ロンドンハーツ」が好きな読者にはぜひ一読をおススメする一作だ。
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