この本は、慶應大学の経済学者が書いた「笑い」を分析した本である。
「笑い」に関する学術書の中では最も見やすく、わかりやすい内容であろう。
私は、他の本を読んでいても、「本当だろうか?」と疑問に思っていた部分も、この本では解決した。
「笑い」に関する諸説を取り上げ、それが上手にまとまっており、今までのもろもろの理論の中から、妥当そうなものを理解できる。
また、以前に取り上げた、小林亮『科学で読み解く笑いの方程式』上下巻(欲求神経学研究センター、2018年)と一緒に読むことで、よりアカデミックに「笑い」の発生の仕組みを理解できるでしょう。
また、「笑い」が健康に役立つのかといった疑問にも答えており、笑える状態についても書かれている。
全体の構成としては、「笑い」の発生の理論を研究した部分、身近な笑い、笑いのビジネスの総論、落語、漫才とコント、その他ものまねや、笑いと健康についてと、多岐にわたり網羅的に「笑い」に関して述べられており、本書を読めば、「笑い」について一望できる。
- 作者:中島 隆信
- 発売日: 2019/09/06
- メディア: 単行本
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