この本は、私のお笑い分析の第一歩となる本であった。
本の中身は、芸人でもあり研究者である著者のサンキュータツオ氏が、芸人的な目線でのネタの分析と、研究者としての、学術的見地からの分析が書かれている。
中身は漫画での絵と、○○風ネタといことで、実際その芸人のネタによく似たネタが書かれており、ネタの構造が分かりやすく表されている。
取り上げられている芸人は2020年の今では少し古い気はするが、ネタ構造の分析という意味では、普遍的なものが表されている。
どちらかというと学術的というよりは、ネタの仕組みが分かるものとなっている。
この本のネタの特徴の書き方は簡潔かつ特徴の身を表しているので、非常にわかりやすいものであり、私の既刊書『お笑い分析 中級』では、芸人分析の際にこの本を大いに参考にさせて頂いている。
グライスの関係性の公理など、アカデミックなワードも入っており、そういった点は学術的な見方への足掛かりとなりそうだ。
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